【旅行の節約術】科学博物館ファンにおすすめ!ASTCトラベルパスポートプログラム活用術

こんにちは、アメリカ在住の はる(@uchiyamaru0914) です。
ASTCという組織をご存知ですか?旅行でヒューストンの宇宙センターを訪問する際にこちらのプログラムを活用して入場料を無料にすることができました。
今回の記事ではASTCトラベルパスポートプログラムを紹介します。アメリカ在住で科学系の博物館好きの方に教えたいオトクな情報です!ぜひチェックしてください。
ASTCとは?

科学技術センター協会の略称で、アメリカの科学博物館や子ども博物館など数多くの科学系の団体が所属しています。(※一部海外にも所属施設あり)
科学技術センター協会(ASTC, Association of Science-Technology Centers)は、40か国以上の科学館、科学博物館、科学技術の体験施設等が加盟する国際組織。1973年に設立され、本部は米国ワシントンD.C.にある。(引用:Wikipedia)
トラベルパスポートプログラム(会員特典)の使い方

ASTCの魅力はトラベルパスポートプログラムという会員特典です。
これを活用すると、旅行先の科学博物館に無料入場できちゃいます!
その手順はシンプルで、
- ASTC参加施設で年間パスポートなどを購入して会員になる
- 旅行先のASTC参加施設(90マイル以上離れていることが条件)に訪問
- 窓口で会員証とIDを提示、無料入場!(無料となる人数は施設毎に異なる)
どんな施設で利用できるのかは公式HPからPDFリストで確認できます。
ただし注意点は90マイル以上離れた施設であること。自分が会員となった施設と同じエリアの施設や、他州であっても距離が近い施設ではこの特典は使えません。
トラベルパスポートプログラム参加施設はここからチェック!
ASTC Passport Program - Association of Science and Technology Centers
【体験談】メンバーシップ登録〜実際の活用事例

ここからは実際に我が家のメンバーシップ登録施設とトラベルパスポートプログラムを活用した施設を紹介します。(※入場料などの情報は2025年2月時点)
<メンバーシップ登録施設> ミシガン大学自然史博物館

我が家では、ミシガン大学自然史博物館のメンバーシップ登録をしました。
入場無料の博物館なので、年間パスがなくてもいつでも無料で入ることができますが、近隣の他の施設に比べ、メンバーシップの料金が安価(個人またはカップル会員で年間50ドル!)で自宅からも近い距離にあるのでこちらを選びました。
メンバーシップの特典として通常8ドルのプラネタリウムを見られるパスが2枚もらえるということで、その点も少しお得感があります。
- 所在地:ミシガン州 アナーバー
- 入場料:大人・小人ともに無料
- メンバー特典:プラネタリウムパスがもらえる
- HP:University of Michigan Museum of Natural History
メンバーシップ登録はオンラインで行います。スマホのウォレットに入れて使うデジタルパスで問題ない場合、購入後2週間程度で登録したメールアドレスにパス登録のURLが送付されます。

我が家は旅行日程まで2週間を切っていたので、問い合わせページより早めに発行してもらえないか問い合わせたところ、パス購入の4日後にはメールを受け取ることができました。余裕を持って準備できるのが一番ですが、今回とても親切な対応をしてもらうことができ、大変満足しています。
<プログラムを活用した施設>
①ヒューストン宇宙センター

ヒューストンの人気観光スポット、宇宙センターもASTC加盟団体です。当日チケット窓口で会員証を提示することで無料でチケットを発行してもらえます。
- 所在地:テキサス州 ヒューストン
- 入場料:訪問日により異なる
大人 29.95 - 39.95ドル
小人(4-11歳)24.95 - 34.95ドル
シニア(65歳以上)27.95 - 37.95ドル - 利用条件:大人(12歳以上)2人と子供(4-11歳)2人まで無料入場
- HP:Space Center Houston | Bringing people & space closer together
我が家の場合、50ドルでミシガン大学博物館のメンバーシップになり、この施設を夫婦で入場するだけで60ドルが無料になったので、これだけでもASTCプログラムに参加する価値がありました!!
②デンバー・ミュージアム・オブ・ネイチャー & サイエンス

デンバーのシティパスにも含まれる人気の施設です。展示も充実していて、冬の季節の観光にもぴったりです。動物の展示がダイナミックで印象的でした。


- 所在地:コロラド州 デンバー
- 入場料:大人25.95ドル、小人(3-18歳)20.95ドル、シニア(65歳以上)22.95ドル
- 利用条件:大人2人と18歳以下の子供が無料入場
- HP:Denver Museum of Nature and Science
③クリーブランド自然史博物館


2024年12月に約10年間にわたる改修工事を終えてリニューアルオープンしたばかりの自然史博物館です。(参考リンク:https://www.cmnh.org/about/our-transformation)
大都市の自然史博物館と比べると規模はそれほど大きくないですが、新しくなったばかりのきれいな展示は視覚的な工夫が凝らされていてワクワクさせられました。
- 所在地:オハイオ州 クリーブランド
- 入場料:大人25ドル、小人(2-18歳)18ドル、シニア(61歳以上)18ドル
※上記価格は事前購入の場合、当日窓口は+3ドル - 利用条件:大人2人と同じ世帯の子供(あるいは孫)(18歳歳以下)が無料入場
- HP:Home | Cleveland Museum of Natural History
④五大湖科学センター(クリーブランド)


五大湖の一つ、エリー湖沿いにある科学博物館です。子供向けの体験型の展示が多かったので親子連れにおすすめです。
五大湖に関する博物館かと勘違いしていましたが違いました。物理や科学現象の体験展示やNASAの展示(NASA Glenn Vistor Center)があります。
- 所在地:オハイオ州 クリーブランド
- 入場料:大人19.95ドル、小人(2-12歳)14.95ドル
- 利用条件:大人2人と同じ世帯の子供(あるいは孫)(18歳歳以下)4人までが無料入場
- HP:Great Lakes Science Center
⑤ミシシッピ自然科学博物館


地元の住民向けのこじんまりとした科学博物館ですが、せっかく使えるならということで旅行のついでに寄ってみました。恐竜に関する展示が充実していたので恐竜好きのお子様におすすめです。
- 所在地:ミシシッピ州 ジャクソン
- 入場料:大人9ドル、小人(3-18歳)7ドル
- 利用条件:大人2人と4人までの同じ世帯の子供が無料入場
- HP:Mississippi Department of Wildlife, Fisheries, and Parks
我が家では長期間でロードトリップをしたタイミングで活用することができたので、メンバーシップ登録からまだ2ヶ月ほどですがすでにこれだけ多くの施設でプログラムを活用して入場しています。
ざっと計算するだけでも、夫婦2人で220ドル分の入場料です。それが50ドルで済んでいるなんて…。
他にもたくさんの施設で使えます
これ以外にも、例えばシカゴのフィールド博物館、アドラー・プラネタリウム、グリフィン科学産業博物館やニューヨークのイントレピッド海上航空宇宙博物館など、シティパスにも含まれているような有名な観光地でも活用することができます。
科学・自然史系に限定されるので展示内容はどの博物館でも同じ分野になりますが、博物館ごとに見せ方が工夫されていて比較するのも楽しいです。
ぜひリストをチェックして自分たちの旅行計画に組み込んでみてください!
ミシガン州のパスポートプログラム参加施設

最後にミシガン在住の方向けにミシガン州の参加施設を紹介します。
公式HPとメンバーシップページのリンクを貼り付けておくので、ASTCプログラムに興味が湧いた方は参考にしてください。
各施設、メンバーシップにも複数のプランがあり入場できる人数や条件、価格も様々です。メインとなるメンバーシップ登録施設は自分の家から近く、年間に数回訪れることができるような施設を選べるといいですね。
★:公式HPへのリンク ☆:メンバーシッププログラムへのリンク
- Air Zoo [ Portage ] ★☆
- Alden B. Dow Museum of Science & Art [ Midland ] ★☆
- Ann Arbor Hands-On Museum [ Ann Arbor ] ★☆
- Cranbrook Institute of Science [ Bloomfield ] ★☆
- Dennos Museum Center [ Traverse City ] ★☆
- Ella Sharp Museum [ Jackson ] ★☆
- Flint Children's Museum [ Flint ] ★☆
- Grand Rapids Public Museum [ Grand Rapids ] ★☆
- Impression 5 Science Center [ Lansing ] ★☆
- Michigan DNR Outdoor Adventure Center [ Detroit ] ★☆
- Michigan Flight Museum & Air Adventures [ Belleville ] ★☆
- Michigan Science Center [ Detroit ] ★☆
- Sloan Museum of Discovery and Longway Planetarium [ Flint ] ★☆
- University of Michigan Museum of Natural History [ Ann Arbor ] ★☆
- USS Silversides Submarine Museum [ Muskegon ] ★☆
※リンクは2025年2月現在のもの、古いリンクになってしまった場合ご容赦ください。
他の州の参加施設はここからチェック!
ASTC Passport Program - Association of Science and Technology Centers
おわりに

本帰国間近でこのプログラムを知ったので、「もっと早く知っていたらさらに多くの施設に行けていたのに…」と思う気持ちもありますが、帰国前の旅行ラッシュのおかげでたった2ヶ月程度でもびっくりするほどお得に博物館を楽しんでいます。
短期間にこれだけ多くの科学博物館を見学するのは初めての経験です。私は動物の生態の展示が好きです。動物園と違い、広い園内を歩き回らずに色々な地域の動物を最高の表情で見れるのがいいですね!


旅行のたびにリストをチェックして行ける施設を探すのも自分たちだけでは知らなかったような博物館に出会うことができてとても楽しいです。
これから遠方の科学博物館に行く予定がある方は、まずは自分の住んでいるエリアにあるASTC参加施設がないかチェックして、気に入った施設があればメンバーシップ登録してASTCトラベルパスポートプログラムを活用してみてください!
ではまた〜
Youtubeもやっています。ぜひ見に来てください!
【近況報告】年末年始旅行の思い出と本帰国決定

こんにちは、アメリカ在住の はる(@uchiyamaru0914) です。
2025年がスタートしてもう1ヶ月…。
最近の記事はお役立ち情報系が多かったので、今回は久しぶりに近況をつづっていきたいと思います。
よかったらお付き合いください。
年末年始ロードトリップ

年末年始は16日間でアメリカを小さく1周するようなロードトリップをしてきました。
上の地図でピンク色が観光した州、グレーが通過した州です。
ミシガン州から東、コロラド州へ。
そこから南下し、ニューメキシコ州、アリゾナ州、テキサス州。
広いテキサスを西から東へ移動して、最後に北上。
ルイジアナ州、ミシシッピ州、テネシー州を通ってミシガンまで戻ってきました。
私の3年間のアメリカ生活で日数、移動距離ともに最長記録です。
今回の旅で訪れた場所を数えてみるとこんな感じ。だいぶ頑張りました…笑
観光した州…8州
今回通ったすべての州…15州
世界遺産…5つ
国立公園…9つ
多くの場所に行ったので、詳細は別記事を書きたいと思いますが、印象的だった場所をいくつか紹介します。
思い出スポットベスト3【自然編】
3位:サワロ国立公園(アリゾナ州)


サボテンの群生する国立公園。こんなに大量のサボテンを見たのは初めて!

2位:ホワイトサンズ国立公園(ニューメキシコ州)


言わずと知れた人気観光スポット。一面に広がる銀世界のような絶景は忘れられないです。写真映えだけで言ったら1位!

1位:ビッグベンド国立公園(テキサス州)


とにかく広すぎる…!!公園内のビューポイントを移動するだけで200マイル(約320km)も走りました。その壮大さに最も「アメリカ」を感じたので1位にしました。
メキシコとの国境にもなっているリオグランデ川のSanta Elena Canyonの景色が一番有名かと思いますが、バランスロックのあるGrapevine Hills Trailもおすすめです。






思い出スポットベスト3【都市・街編】
3位:ヒューストン(テキサス州)


NASAのお膝元、ヒューストン。スペースセンターを見学してきました。
トラムツアーにも参加してトレーニングセンターとサターンVロケットもしっかり見てきました。



元旦に訪れたので、実際のトレーニング風景は見られませんでしたが、とても貴重な体験でした!
2位:サンタフェ(ニューメキシコ州)


アメリカ最古の州都と言われるサンタフェ。プエブロ様式の建築が並び、可愛らしい街でした。ダウンタウンもこじんまりとしていて散策にぴったりの街です。


1位:サンアントニオ(テキサス州)


植民地時代の歴史が色濃く残るテキサス州南部の都市で、川沿いにショップやレストランが並ぶリバーウォークの景色が印象的でした。ゴンドラで楽しむ観光客もたくさんいます。


メキシコの雰囲気を感じられるヒストリック・マーケットスクエアもおすすめです。



またこの後紹介するキリスト教伝道所は歴史的にも重要で世界遺産に登録されています。
おまけ:トゥームストン(アリゾナ州)

西部劇の雰囲気をそのまま残す小さな街です。有名な西部劇映画『OK牧場の決斗』はトゥームストンにあるO.K. Corral近くの路上で実際に起こった銃撃戦(OK牧場の決闘)を題材としています。


未舗装の通りに馬車も走っていてオールドアメリカにタイムスリップしたような気分を味わえます。
思い出スポット【世界遺産編】
こちらは順位はつけずに行ったすべての場所を紹介します。
チャコ文化国立歴史公園 / ニューメキシコ州


今まで見てきた先住民居住地の中でも一番と思うくらい大規模に遺跡が残っていたのが印象的でした。しかし、公園に到着するまでのオフロードが長かった…笑

タオス・プエブロ / ニューメキシコ州
クリスマスイブのプエブロ族の儀式の日に訪れたので写真撮影NGでした。でも入場無料で見学できたのでラッキー。
今でも実際にプエブロ族の人々が昔の住宅様式の家を大切にしながら生活しています。
写真がないのでHPのリンクを貼り付けておきます。
カールズバッド洞窟群国立公園 / ニューメキシコ州


洞窟見学には事前予約が必要ですが、旅行の進み具合にあわせて予約しようとしたところすでにいっぱいでした…。当日望みをかけて直接公園に行きましたが、チケットゲットならず。洞窟には行けませんでした。。。ビジターセンターだけの見学ですが、訪れた場所にカウントすることをお許しください…笑
将来また機会があればリベンジします!


サンアントニオのミッション(キリスト教伝道所) / テキサス州


かつてスペイン人のカトリック宣教師がアメリカ先住民にキリスト教を広めるために建築した4つのミッションとダウンタウンにあるアラモの砦が世界遺産に登録されています。石造りの建築は、普段見かけるきらびやかな教会と異なり、文化の違いを感じました。





一つ一つのミッションが少し離れたところに点在しているので車があると回りやすいです。
ポヴァティ・ポイント / ルイジアナ州


なかなか訪れたことがある日本人は少ないと思われる地味な世界遺産です…笑。
こちらも先住民の居住地だった遺跡で古墳のような盛土があります。どこかのついでに行かないと「あれ?これだけ?」と拍子抜けしてしまうようなスポットです。今回の旅で寄ることができてよかったです。



もうすぐ日本に帰ります

実は、日本へ本帰国することが決定しました。現在は帰国に向け、準備を進めているところです。
アメリカでの3年間は、豊かな自然に囲まれて、ゆったりのんびりと過ごすことができました。
私にとって初めての専業主婦生活。でも我が家は夫婦2人だけなので自由な時間も多く、平日は快適な広い家で家事をしたり、ブログを書いたり。休日は夫と近所の公園や美術館・博物館などに出かけるという日々。そして長期連休にはアメリカ国内の大都市や国立公園、世界遺産に旅行に行く贅沢な生活ができました。ミシガンという土地柄、アメリカ国内だけでなくカナダの都市にもロードトリップで行きました。

日本に帰ったらもともと住んでいた東京に戻りますが、家を探して、仕事に復帰して…。今ののんびりした生活からはガラリと変わりそうです。今は不安よりも楽しみの方が大きいですが、久しぶりの会社員生活。日本にいた頃のペースを取り戻せるか少し心配です…笑
それでもアメリカの生活で、良く言えば「おおらかに」(言い換えると「適当に」…笑)働く人々をたくさん見てきて、「これでもいいんだ」と思える自分になりました。日本しか知らなかった3年前よりも、自分を追い込み過ぎず、ストレスを溜めずに頑張れそうな気がしています。そして自分にも他人にも完璧を求めすぎないことが大切!
他の国の文化や国民性を知ることで、日本では普通だったことが外の世界では普通ではないことを知ることができました。以前よりも多角的な視点から物事を見られるようになった気がします。アメリカ生活のおかげで人生を豊かに過ごすための大切な考え方を実感とともに感じることができたと思います。
帰国までもう少し時間が残っているので、旅行好きとしては「最後にもうひと旅!」と考えています。それからアメリカの生活情報や旅行情報など、発信できていない話がまだまだあるので、少しでも多くまとめていけたらいいな、と思っています。
やり残した後悔がないように残り期間も楽しく過ごしていきたいです。
おわりに

最近の近況を書いてみました。
ブログに書いてまとめておくと後から読んで、その時の感情や景色を思い出し、自分の経験が自分自身で何度も楽しめます。夫の会社の方からも、夫経由で「ブログ見たよ、動画見たよ」という声をもらえるとやっていてよかったと感じます。
日本に帰ってもネタがあるうちは続けていきたいと思っています。更新頻度はいまいちな私ですが、2025年もお付き合いいただけると嬉しいです。
ではまた〜
Youtubeもやっています。ぜひ見に来てください!
【イリノイ・トールウェイ】知っていれば安心!シカゴの有料高速道路の使い方&支払方法

こんにちは、アメリカ在住の はる(@uchiyamaru0914) です。
シカゴ周辺の有料の高速道路、イリノイ・トールウェイ。
先日シカゴ方面へ行った際、使うつもりはなかったのに誤って有料区間に入ってしまい料金を支払うはめに…。
仕組みを知らないとちょっと戸惑うアメリカの有料道路。今回の記事ではイリノイ・トールウェイについて解説します。これからシカゴに車で旅行に行こうと思っている方はぜひチェックしてください。
トールウェイとは

まずはアメリカ生活で知っておきたい道路事情から説明します。
アメリカでは、州間高速道路をインターステート(Interstate)と呼んでいます。広い国土のアメリカ生活で欠かすことができない大動脈のような存在です。
高速道路といっても、日本と違ってほとんどの道は無料。広いアメリカを移動する強い味方です。
しかし、都市圏には有料区間もあります。
アメリカではそのような有料道路をトールウェイ(Tollway)と呼び、有料区間に入る道には「Toll」や「Toll road」等と書かれた看板で案内があります。
要注意の有料道路?!「イリノイ・トールウェイ」

アメリカ第三の都市、イリノイ州のシカゴ周辺も有料区間となっています。
イリノイ・トールウェイと呼ばれるこの道路、アメリカ駐在員の間でも注意が必要な有料道路として有名で、慣れない旅行者にとってはちょっと曲者です。
以前知人からもこんな話を聞いていました。
有料区間を使う気がなかったが、気付かないまま有料区間に入っていた。シカゴに行ってから数ヶ月後、郵送で請求書が届き、内容を確認すると利用料金を延滞している状態とのこと。その結果、延滞料金を上乗せした支払いをすることになってしまった、とのこと。
なぜこんな状況が起こるかというと日本の高速道路と少し違いがあるからです。その違いとは…
- 料金所や有料区間に入る看板がわかりにくい
- 支払いゲートがなく、利用後に自分でオンラインで支払いをする必要がある
この2点のせいで、有料区間を利用したにも関わらずその場で気付かない。
そして支払いする必要があるとわかっていないので、支払期限を過ぎてもその請求を放置、後日郵送で(延滞料金が加算された)請求が届くらしいのです。
私もこの有料道路があることは知っていましたが、我が家でも先日、誤ってこの有料区間に入ってしまいました。その時の経験をもとに、以下ではイリノイトールウェイの支払方法や料金決定の仕組みを説明していきます。
イリノイ・トールウェイの利用料金

2つの支払い方法
イリノイ・トールウェイを利用する場合、「Pay by Plate」と「I-pass」という2つの支払い方法があります。
この記事では「Pay by Plate」というライセンスプレート情報を使った方法を紹介します。特別なデバイスや専用カードが不要で、この道路をあまり利用しない人向けの方法です。多くの旅行者はこちらを利用することになるはずです。
もう1つの方法「I-pass」は、ETCのような仕組みです。事前にデバイスやアカウント登録などが必要ですが、「Pay by Plate」での支払いに対し、料金が半額となるので頻繁にこの道路を利用する人は導入を検討してみてください。
利用料金が決まるまでの流れ

利用料金は走った有料区間の距離に応じて決まります。ここまでは日本の高速道路と同じですが、利用区間の確認方法が日本の高速道路と少し違います。
- 入口ゲートを通過し、どこから入ったのかを記録
(チケットを受け取る or ETCで記録される) - 高速道路の出口ゲートで入場地点に応じた料金が計算され、支払い
イリノイ・トールウェイの場合、高速道路に設置されたゲートのような設備(上の写真参照)でライセンスプレートを撮影し、利用実績を記録しています。窓口らしいものがないので、気がついたら有料区間に入っていた、というミスが起こりやすいです。
- 無料の高速道路から有料区間に変わる地点に
「Toll road」と書かれた案内看板が出現
(ただし他の都市の有料区間に比べて有料であることがわかりにくい) - 有料区間に入ると、道の途中にゲートが出現
- ゲートの下を通過する際に、ライセンスプレート情報が撮影される
- 通ったゲートの分だけ利用料金が加算されていく
- 後日、オンラインで利用者が自ら支払いを行う
通常、多くの都市では有料区間が始まる場所看板には黄色で「Toll road」と目立つように書かれていますが、イリノイ・トールウェイでは有料であることがあまりにも目立っていないので注意が必要です。(シカゴの標識は「Toll road」と白文字で記載されており地名や道路名のように見えるものが多かったです。。。)


黄色で強調されていてわかりやすい!
そして有料区間に入ると、道の途中にゲートが出現します。

このゲートでライセンスプレート情報を撮影しています。事前に料金を知りたい場合には各ゲートに書かれているゲート番号(Toll Plaza Number)と名前(Toll Plaza Name)をチェックすると、HPに各ポイントの料金が記載されています。

<公式HP料金表>詳細はこちらから確認!
高速道路から出るときは、通常の高速道路と同じように自分の好きな出口から出ることができます。(※つまり出口が料金支払いゲートではないので要注意)
最終的に、どの場所でいくつのゲートを通過したのかによって請求額が決まるというシステムです。
オンライン支払い以外に料金所となっている車線(出口?)もあるようですが、先日は、わけもわからずオンライン支払いの車線を通っていたので、料金所側の車線がどのようになっているのかはよくわかリませんでした。
ただ、5車線あるうちの4車線がオンライン用の車線だったため、その数からもオンライン支払いが主流であることがわかります。
我が家はNo.21のゲートを通り、ミスに気が付きすぐに出口から出たので利用料金は2.8ドルでした。

利用後にやること(支払手順)
ここからは高速道路を利用した後の支払い手順を解説します。
支払いはイリノイ・トールウェイ公式HPから行います。
参考サイト
<公式HP>Illinois Tollway
旅行前に事前にアカウントを登録しておくこともできますが、アカウント登録は利用後でも問題ありません。ただし利用日から14日以内に支払いをする必要があります。

手順は以下のとおりです。
・①アカウント作成
・②必要情報の登録(車両情報・車両ナンバー・利用日 等)
・③支払いカードの登録
(数日後)
・④料金の請求が届く
・⑤オンラインで支払う(カード支払い可能)
①アカウント作成

ユーザーネームやパスワードなどを設定していきます。
②車両情報の登録(車両情報・利用日・支払いカード情報 等)

車両情報とライセンスプレート情報を登録します。
利用した日や時間がわかっていれば登録します。
(おそらく登録しておくとスムーズに請求が来るようになると思います)
③支払いカードの登録
続けて「Payment Method」から支払いに使うカード情報を登録します。

④料金の請求が届く
登録から数日すると、自分のアカウントに請求が届きます。

⑤オンラインで支払う
請求内容を確認して、オンラインで登録したカードを使って支払いを行います。


最終確認をして「Submit to pay」を押します。

支払い完了するとこのような画面が表示されます。

これで支払い完了です。全てオンラインで完結します。
おわりに

アメリカにいると、有料道路の利用ひとつをとっても、日本と違う点も多く不安になってしまいます。それでも仕組みがわかっていれば安心して利用できます。
有料区間を避けるためにGoogleマップのナビで「有料道路を使わない」設定で回避することもできますが、我が家のように出口を見逃してやむを得ず有料区間を利用してしまうこともあります。また、一般道路に比べて所要時間が大きく変わるときには有料道路を利用したほうが賢明な判断となることもあります。
シカゴに行く際は、有料道路があることを覚えておいて、利用した場合は速やかに支払いを行うようにしてください!忘れていて後日延滞料を含めた支払いをする事態にないようにならないように、注意しましょう。
ではまた〜
Youtubeもやっています。ぜひ見に来てください!