こんにちは、アメリカ在住の はる(@uchiyamaru0914) です。
今回の記事ではミシガン州中部にあるサギノーを紹介します。
デトロイト近郊からは車で1時間半程度です。無料で楽しめる博物館や美術館が多く、寒い冬にもピッタリの場所でした。
サギノーの基本情報
サギノー(Saginaw)はミシガン州の都市でデトロイトからは北西に約150km離れています。
よく手の形で例えられるミシガン州ですが、ローワー半島の親指と人差し指の付け根あたりに位置する都市です。
今回は2月の土曜日に日帰りでサギノーに行き、3つの博物館・美術館を訪問しました。
- キャッスル・ミュージアム
- サギノー美術館
- マーシャル・M・フレデリックス彫刻美術館
キャッスル・ミュージアム(サギノー郡博物館)
キャッスル・ミュージアム(Castle Museum of Saginaw County History)はサギノーの歴史を集めた博物館です。その名の通り、外観がお城のようでおしゃれです。
- 入場料…1人:3ドル / 1家族:5ドル
- 営業時間…
月〜水:10:00-16:30
木 :10:00-19:00
金〜土:10:00-16:30
日 :13:00-16:30 - 無料駐車場あり
ミシガンの図書館カードを持っていると利用できるミシガンアクティビティパスを使えば、無料で入ることができます。ミシガンに住んでいるなら週末のお出掛けをお得に楽しめるので超おすすめです!
ミシガンアクティビティパスの詳細はこちら。(公式サイト)
公式HPはこちら
展示は3フロアに分かれています。
1階展示室
チケット窓口がある1階はクラシカルな雰囲気が広がります。
メインロビーはこんな感じ。
昔の郵便局があります。1898年に建設された郵便局がモデルのようです。
郵便局のフロアの上には、郵便局の検査官が作業をするエリアがあり、壁が黒く塗られています。(右の写真)
胸辺りの高さの場所に覗き穴がついていて、下の作業場を監視できるようになっていたそうです。黒く塗られた壁とコルクで覆われた床で下の作業員からはわからないような構造になっています。
なぜこのような構造になっていたのかはよくわかりませんが、スパイ活動の防止等の目的で郵便物を監視していたのでしょうか??
ちなみに黒く塗られていないとこんな感じです。
昔の街の様子も再現されています。お店の売り物や、その当時の看板に書かれた値段を見ながらタイムスリップ気分で歩いてみましょう。
ジュエリーショップもあります。ジュエリーと言いながら、食器類がたくさん展示されていました。
中には日本の九谷焼のお皿も。これは1950年頃に作られたもので日本に駐屯していたアメリカ兵によってサギノーに住むお母さんに送られたものらしいです。
1889年に発行された本「サギノーのお土産(Souvenir of Saginaw)」のパネル展示もあります。昔のサギノーはきれいな建物が多く、発展していたようです。
2階展示室
螺旋階段を上がると、2階の展示室があります。
このフロアのテーマは「昔の部屋」と「メイドイン・サギノー」です。
昔のオールドアメリカなキッチン、美容店、歯医者を再現した部屋とサギノーの工業製品を紹介する展示があります。
歯医者の部屋には昔の体重計がありました。2列で表示された銀色の計測器を動かして測定します。
使い方はこうです。
- 下の大きな重りがついた目盛りを自分の体重に近い値にセット
- 上の小さな重りを動かし水平に釣り合うところを探す
- 上下の目盛りの合計を読む
下の目盛りは50LB(1LBは453g)刻み、上の目盛りは0.25LB刻みになっていました。
2階のもう一つの展示はサギノーで作られていた製品や会社の紹介です。材木業が盛んなサギノーでは、美しく細工された家具や楽器がたくさん作られました。
こちらは昔のレジ(キャッシャー)です。
解説を読んでいませんが、サギノーの工場で生産されていたのかな??
地下展示室
地下には6つのテーマで展示があり、見応え十分です。
ミシガンといえば、自動車産業。サギノーには部品メーカーもたくさんあるようです。
サギノー周辺には炭鉱が多く、鉱業も盛んだったようです。
その他にも石器時代や先住民の展示、製材業の展示などがありました。
おまけ:ホイト公共図書館
この博物館の隣にはホイト公共図書館(Hoyt Public Library)というおしゃれな外観の図書館もあるので時間があれば立ち寄ってみてください。
地元の図書館ですが、おしゃれでアンティークな雰囲気の内装です。
近くに住んでいたら、ここで読書をしてみたいです。
サギノー美術館
サギノー美術館(Saginaw Art Museum)は地元住民向けのコンパクトで可愛らしい美術館でした。
毎週土曜日は無料開放されるということで、訪問してみました。
- 入場料…大人:7ドル / 学生:5ドル / シニア(62歳以上):5ドル
15歳以下:無料、土曜日:全員無料 - 営業時間…水〜土:12:00-17:00
- 無料駐車場あり
公式HPはこちらwww.saginawartmuseum.org
この建物はサギノーで製材事業を営んでいたリング家の邸宅でした。1900年代初頭から1940年代までリング一家が住んでおり、その後、サギノー市に寄贈され創立当時は博物館として、そして現在は美術館として使われています。
美術館の裏には庭園が広がり、春から秋にかけてはきれいな緑が見られるようです。
ギャラリーには18世紀から21世紀のアメリカやヨーロッパの作品を中心に展示されています。コンパクトな展示室でアットホームな雰囲気の美術館でした。
マーシャル・M・フレデリックス彫刻美術館
マーシャル・M・フレデリックス彫刻美術館(Marchall M. Fredericks Sculpture Museum)はサギノーバレー州立大学の敷地内のArbury Fine Arts Centerにある美術館で一般開放されています。
マーシャル・M・フレデリックスは1900年代に活躍したアメリカの彫刻家です。イリノイ州の生まれですが、ミシガン州のバーミンガムに住んでいました。
- 入場料…無料
- 営業時間…月〜土:11:00-17:00
- 無料駐車場あり
公式HPはこちらmarshallfredericks.org
ここはフレデリックスの生涯と作品に焦点を当てた美術館で、彼の作品が集められています。
美術館前に広がる庭園には20点以上のブロンズ鋳造作品が展示されています。
メイン展示ギャラリー
建物内に入ると左手に広がるメイン展示ギャラリーには、フレデリックスの70年以上のキャリアにわたる石膏模型を中心とした約200点の作品が展示されています。広々とした空間に展示された作品は圧巻です。
庭園に展示された作品の石膏模型もあるので、ぜひ探してみてください!
デトロイトのダウンタウンにある有名な像「The Spirit of Detroit」もフレデリックスさんの作品です!(この美術館に行くまで知りませんでした…)
こちらの石膏模型は実物の1/4スケールです。
その他にも、大迫力のイエス・キリスト像、ジョン・F・ケネディ大統領の像、ミシガン州の偉人ヘンリー・フォード像もありました。
スタジオ
フレデリックスのスタジオも再現されています。
ここに展示されている道具や機器は実際に彼が使っていたもので、彫刻が作られる様子がイメージできます。
大きな像を作るには、広い作業場と高さのある足場が必要になるんですね。
1時間も掛からずに見られる美術館で、彫刻に詳しくなくても迫力ある展示が楽しめます。さらにいつでも無料なので、ここはぜひおすすめしたいです!
おまけ:興味があれば立ち寄りたいスポット
興味があればこんなスポットもあります。ぜひ立ち寄ってみてください。
ポッター・ストリート駅
史跡であるポッター・ストリート駅(Potter Street Station)は1881 年に建設され 1950 年まで使用されていた旧鉄道駅です。
老朽化が進み、何度も取り壊されそうになったそうですが、歴史的な遺産として保護される方針となったようです。
外から眺めることしかできませんが、右手の奥には老朽化して崩れたままになっている建物や、鉄道の線路を見ることができます。
ミシガン中部子供博物館
お子様連れにはミシガン中部子供博物館(Mid-Michigan Children's Museum)はいかがでしょうか?我が家は車で横を通り過ぎただけですが、中には色々な遊具があり、お子様が楽しく遊べる施設のようです。公式HPはこちらから。
入場料は2歳以下は無料、一般(2〜59歳)は8ドル、シニア(60歳以上)は7ドルです。
まとめ
どの博物館も規模がそこまで大きくなく、体力的にも日帰りで3箇所回っても疲れないちょうどよいサイズ感でした。
それぞれの博物館で違ったものが見られるので、飽きることなく楽しめると思います。
お近くに住んでいる人はこの記事を参考にサギノーに遊びに行ってみてください。
ではまた〜
Youtubeチャンネルもあります!