うちやまる日記~アメリカ・ミシガン在住主婦の日常~

夫の海外駐在で2022年~ミシガン州に移住。アメリカで専業主婦やってます。

【旅行記】フロリダ・エバーグレーズ国立公園(前編)|年末年始のアメリカ縦断ロードトリップ②

こんにちは、アメリカ在住の はる(@uchiyamaru0914) です。

 

2022年の年末から2023年の年始にかけてフロリダ旅行に行ってきました。

ミシガンからフロリダ、総走行距離6000km超の壮大なロードトリップ…。

振り返りとして記録していきます。

 

 

前回の記事はこちら。
旅の基本情報やアトランタ観光の様子をまとめています。

uchiyamaru.hatenablog.com

【3日目:12/24】エバーグレーズ国立公園(1日目)

前回の記事で紹介した2日目は、14:00過ぎにザ・キング・センターを出発。アトランタ観光を終え、フロリダを目指します。

途中ガソリンスタンドや、フリーウェイ(高速道路)のレストエリアで休憩をはさみながら運転すること9時間以上…。

 

フロリダ州のフォート・マイヤーズ(Fort Myers)という街に到着し、2日目を終了しました。到着時刻は23:45頃。ここまで長い道のりでしたがようやくフロリダまで来ました。

翌朝、旅行3日目。

朝8:30頃にフォート・マイヤーズを出発し、アメリカ内でも人気のある国立公園、エバーグレーズ国立公園へ向かいます。

フロリダ州の南側一帯が国立公園になっています。ひ、広すぎるーーー!!

緑色の枠の中がエバーグレーズ国立公園。でかい…。

初めの目的地は公園の西側にあるガルフコースト・ビジターセンター(Gulf Coast Vister Center)。(上の写真で”You Are Here”と書いてあるところ)

 

目的地に向かう途中、海岸付近にマルコ・アイランドというリゾート地があったので、そこを寄り道してから行くことにしました。

マルコ・アイランド

マルコ・アイランドはリゾート地というだけあり、大きめのホテルやボートを保有する豪邸がたくさんありました。

いつかこんなところでのんびり海を眺めながら暮らしてみたいものです。

マルコ・アイランド 街の中
(左)ショッピングセンター (右)住宅エリアにあった教会

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地図を拡大して見てみると、アイランドの名前の通り、本島とはつながっていません。北側と東側に2つの橋があり、本島とつながっています。

本島とマルコ・アイランドをつなぐ橋

橋の上から撮影

1時間ほど島の中をドライブしてエバーグレーズ国立公園に向かいました。

エバーグレーズ国立公園:ガルフコースト・ビジターセンター
(Gulf Coast Vister Center)

マルコアイランドを出発して30分弱、ミシガン州の自宅を出発から3日目にしてやっと今回の旅行の目的地の一つ、エバーグレーズ国立公園に到着。10:40頃でした。

天気が曇っていて少し残念ですが、楽しみましょう。

ビジターセンター入口

このビジターセンターはボートツアーの出発ポイントになっています。

我々が訪れたときにはツアーの時間ではなかったため、人が全然いなくて寂しい様子でした。

さらにビジターセンター自体も現在工事中で、公園スタッフの人の姿も見えません。ここはあまり見るものがなく少し残念でした…。

工事中でした…

もっと情報がほしい場合は近くにある別のビジターセンター(ナサニエル・P・リード・ビジターセンター)に行くように書いてあります。

ここで得られた情報はこれだけ…笑

軽く景色だけ見て次のポイントへ移動しました。

景色はきれい(晴れていてほしかった…!!)

次のビジターセンターに向かう途中、すぐそばにこんな立派な建物が。(Map

エバーグレーズ市役所(旧コリアー郡庁舎)

これは旧コリアー郡の郡庁舎(Old Collier County Courthouse)で1928年に建設された建物です。ただ現在建っているのは、復元された建物。2005年のハリケーンの被害を受けてしまったそうです…。

今はエバーグレーズ市の市役所として使われています。

ビッグ・サイプレス国定保護区:ナサニエル・P・リード・ビジターセンター
(Nathaniel P. Reed Vister Center)

次に立ち寄ったのはこのビジターセンター。

1つ目のビジターセンターのすぐ近くにあり、追加情報がほしい人向けに案内されていた場所です。

実はここはエバーグレーズ国立公園ではなく、ビッグ・サイプレス国定保護区というエリア。エバーグレーズ国立公園のすぐ北側に広がる国指定の自然保護エリアで、国立公園局の管轄です。(わざわざ分けなくてもいいのに…)

エバーグレーズ国立公園は入場料がかかりますが、こちらのエリアは無料です。

(ちなみにガルフコースト・ビジターセンターには料金所がありませんでしたが、この後で登場します。アメリカの国立公園はとても広いので、たいてい料金所は人が集まるところにしかありません。)

ナサニエル・P・リード・ビジターセンター

中は明るくきれいで、公園の自然に関する展示がありました。

ショップもあったのでお土産を買うこともできます。

窓口とショップ

運が良ければ、近くに広がる湿地帯でアリゲーターを見ることもできるようです。

短い距離ですがウッドデッキの遊歩道もあり、天気がよければきれいな景色が見られそうです。

残念ながら、我々はここではアリゲーターに出会うことはできませんでした。

野生のアリゲーターが見られるかも?!
入り口にはパンサーの像も。
フロリダパンサーは絶滅危惧種に指定されこの付近で厳重に個体管理されています。
ビッグ・サイプレス国定保護区:ビッグ・サイプレス・オアシス・ビジターセンター
(Big Cypress Oasis Vister Cnter)

さらに東に行くと、またビッグ・サイプレス国定保護区のビジターセンターがあります。

ここにもウッドデッキが整備されていて、湿地の生態系を見学できます。

ここから見学します

そして、ラッキーなことにここで野生のアリゲーターに出会うことができました!

こ、これは

アリゲーターだ!!

ざっと見ただけでも4~5匹ほどが悠々と泳いでいました。

これぞ、フロリダ!という光景が見られてよかったです。

エバーグレーズ国立公園:シャークバレー・ビジターセンター
(Shark Valley Vister Center)

さて、この日最後に訪れたのはシャークバレー・ビジターセンター。

ここは湿地帯のトレイル展望台がある人気のビジターセンターです。

 

やはり、メインの見どころなのか駐車場につながる道は渋滞が。

渋滞の先に料金所があります。

人気のビジターセンター

狭いわけではないけれど、アメリカにしては小さめの駐車場だったため、満車

1台出たら1台入る、という感じで30分程待って中に入ることができました。

 

この駐車場への入り口から渋滞していたため、「No Parking!」と書いてある近くの路肩に駐車している車もたくさんありましたが、路駐はあまりオススメしません

我々も渋滞の長さなど、先の様子が分からなかったので、駐車場に入る前に様子見のため(そして、あわよくばそのまま…)路駐して中に入ろうとしました。

 

そこでわかった路駐をおすすめできない理由は2つ。

  1. 徒歩で入場する場合、1人ずつ入場料がかかる
    (+料金所スタッフにちょっと不審がられる気がする)
  2. トレイルを楽しむためには1時間以上必要なので路駐のリスクが高い

 

1つ目の理由。車で国立公園に入場する場合は、1台毎に入場料を支払います。しかし車がない場合は、入場者毎に入場料がかかります。グループの人数が多い場合、割高になることもあります。

また、別の見学ポイントに車で入る場合、車両としての入場料が別途必要になってくるのではないか、と思われます。(確認していないのでもしかしたら人数分の入場パスを持っていたらいいのかもしれませんが…)

さらに料金所のスタッフさんに「車はどこに停めたの?路上に止めてない?」と心配、、、というか少し不審がられます。

我々は当初より国立公園の年間パスを買うつもりだったので、徒歩で料金所に行ってみたところ、この質問をされたので英語が分からない日本人のフリをしながら「あっちのほう、、、」と曖昧に答えて年間パスを購入、ちょっとだけ中に入ってから車に戻り、渋滞の列に並びなおしました。

スタッフさんも路駐が多いことをわかっているので少しリスキーだな、と思いました。

(年間パスでは入場者ごとに入場料を払う公園の場合には1枚のパスで4名まで入場できます。)

 

2つ目の理由ですが、このビジターセンターは十数分でささっとみるところではないため、路駐のリスクが高いです。

展望台まで行くには片道7.5マイル(12km)のトレイルを進む必要があるため時間がかかります。歩かずにトラムツアーに参加するとしても2時間はかかります。

その間に駐禁で罰金、、、となったら楽しい旅行が台無しなので、おとなしくちゃんとした駐車場に車を停めていくのが賢明だと思います。

シャークバレー・ビジターセンター
中の様子

ここにもアリゲーターの紹介が。運が良ければ見つけることができます。(我々は出会えなかった…)

アリゲーターに会えるかも?

無事駐車ができたら、展望台に向けてトレイルを進みましょう!

まっすぐ伸びる2本のトレイル。なんと往復15マイル(24km)!!

ほとんどの観光客はガイド付きトラムツアーに参加するか自転車を持参orレンタルして見学します。

 

何を血迷ったか、我々夫婦…歩きました。笑
「15マイルって書いてあるけど、いけっるっしょ~」という軽いノリで歩きだしてしまったのです。

往復15マイル…?!

スタートしたのは13:50。この後壮絶な長旅になると思わず、遠くまで広がるきれいな湿地帯に興奮しながら歩きます。行きは東側のまっすぐ道East Tram Trailを、帰りは少しくねくねとした西側のWest Tram Trailを行くことに。

あるくあるく…どこまでも…

動物にもたくさん出会えます。(写真は黒い鳥さんしかありませんが…)

黒い鳥さん

スタート地点からしばらくは歩いている人もそれなりにいたのですが、先に進むにつれて人が減っていき、気が付けば周りは自転車の人と我々夫婦だけに。

歩いていた人は少しだけ歩いて引き返していたようです。(2本のトレイルがあり、両方向に進む人がいるので引き返していることに気付きにくい…)

 

全然近づかない展望台を見ながら歩き続けること3時間…。

15:50頃ついに展望台に到着!!!

展望台

がんばって歩いてきた達成感もプラスされ、展望台からの景色は最高でしたー。

時間も夕焼けでよかった

歩いてきたのは左の道のEast trail、右に見える道がWest trailです

ここに来るまでいったい何台のトラムツアーのバスを見たことか…笑

ちょっとトラムツアーとレンタル自転車も紹介しておきます。

どうしても歩きたい!という強い希望がなければ利用することを推奨します。

 

トラムツアーは所要時間2時間で1時間ごとに出発しています。料金は大人の場合$29/人です。(2023年3月時点)

レンタル自転車は$23/台で時間制限はありません。平たんな道ですが、途中止まりながらの見学も考慮し所要時間は2~3時間程度かかります。

トラムツアー、レンタル自転車共に事前予約が可能です。(※自転車は午前中に借りる場合のみ予約可能、その後は空き車両と返却された車両から先着順で借りていく方式)

(参考:公式HP Everglades National Park Tours | Everglades Tram Tours

 

我々は3時間の道のりをまた引き返さないといけません。

歩き始めてしまったら最後、途中でバスに乗ることも自転車を借りることもできないのです。。。

帰り道は少しくねくねした西側のトレイルを歩きます。

それでも景色はきれいなんだな~

歩きながらすっかり夜になりました。

周りに街灯もないので真っ暗になる前にビジターセンターに戻れるのか、不安になりながら頑張りました。

18:00頃撮影

真っ暗になった18:20頃、公園のスタッフさん(パークレンジャー)が車で見回りにやってきて、

パークレンジャーのお姉さん:「駐車場のミシガン州の車、あなたたち?」

我々:「い、いえす」(へとへと…)

パークレンジャーのお姉さん:「OK、頑張ってね!」的なやり取りを。

そして展望台の方へ向かって去っていきました。

周りに誰もいなくなったと思っていたけれど、やはり我々が最後の観光客に。

駐車場も最後の一台になっていたようです。

 

それでもあの大自然の中を、真っ暗になるまで歩き、まだ明かりのなかった時代にまで思いを馳せて歩けたのはとてもいい思い出になりました。

ただ、この長旅の序盤で6時間近くも歩くもんじゃないですね。。。笑

 

18:30過ぎに無事駐車場に帰還

夕ごはんを食べて、この日はフロリダ・シティ(Florida City)で旅を終えました。

お疲れさまでした。

しかし、予定外の6時間トレイルでエバーグレーズ国立公園の観光はまだ終わらず…。後半戦は翌日に持ち越しです。

 

今回はここまで。需要があるのか謎ですが、フロリダ旅はまだまだ続きます。

 

ではまた~