うちやまる日記~アメリカ・ミシガン在住主婦の日常~

夫の海外駐在で2022年~ミシガン州に移住。アメリカで専業主婦やってます。

【旅行記】ボルチモア|独立記念日の連休でアメリカ建国の歴史をめぐる旅②

こんにちは、アメリカ在住の はる(@uchiyamaru0914) です。

もうすでに2ヶ月経とうとしていますが、7月の旅行記の続きです。

 

2023年7月1日~4日に独立記念日を含めた連休を利用してフィラデルフィア・ボルチモア・ワシントンD.C.の3都市へ行ってきました。アメリカ建国の歴史をめぐる旅です。いずれもアメリカの歴史を語るうえで欠かせない重要な東海岸の都市です。

この記事では旅行2日目に訪れたボルチモアを紹介していきます。

旅の概要、1日目に訪れたフィラデルフィアはこちらの記事で書いています。

uchiyamaru.hatenablog.com

 

 

ボルチモアってどんなところ?

フォートマクヘンリーにて

ボルチモアは、メリーランド州最大の都市で、古くから天然の良港として知られ、南部産タバコの輸出港として発展した大西洋で極めて重要な港湾都市です。

フィラデルフィアと首都ワシントンD.C.のちょうど中間あたりにあります。

 

歴史的には、アメリカで最も古い都市の1つで1729年に誕生。

南北戦争の舞台にもなり、ボルチモアにある要塞「フォート・マクヘンリー」はアメリカの国歌「星条旗」が生まれた場所です。

また、全米初の鉄道が開通した都市でもあります。1830年にボルチモア・オハイオ鉄道が開通しました。

 

1900年代には工業が発展し貿易港として栄えましたが、1960年代から施設の老朽化や主産業の不況によって人口が流出し、治安の悪化が進みました。

市は再開発のためインナーハーバーの一新を図り、その試みは成功。今はボルチモア国立水族館や大型ショッピングセンターなど、レジャー施設豊富な港町として多くの観光客を集めています。

今回訪れた場所

この記事に登場するスポットを記載しておきます。

この地図ではメインで紹介した2つスポットを黄色フラグ(※その中で記載したスポットは黄緑色フラグで、そのほかに登場するスポットを青フラグで示しています。

実際の旅の行程は1つ前の記事で紹介しているので気になる方は見てみてください。

YouTubeでも紹介する予定です!完成まで少々お待ちください。

ボルチモアの観光スポット

ボルチモアを訪れたらぜひ行きたい観光スポットとして2つ紹介します。

【おすすめの観光スポット】
  1. フォート・マクヘンリー
  2. インナーハーバー
フォート・マクヘンリー

フォート・マクヘンリー(Fort McHenry National Monument and Historic Shrine)は、1800年代中ごろまでボルチモア港の主要な防衛拠点として機能した要塞です。フォート(Fort)は「砦」の意味で、フォート・マクヘンリーは星形をした要塞です。

またこの名前はボルチモアに住んでいた政治家ジェイムズ・マクヘンリーに因んでいるそうです。彼はジョージ・ワシントン、ジョン・アダムス両大統領の下で陸軍長官を務めました。

大砲のレプリカ

この砦が唯一攻撃を受けたのは米英戦争中のボルチモアの戦いです。
1814年9月13日、イギリス海軍の艦隊がボルチモア港を攻撃した際に防衛したのがこの砦で、アメリカ軍は丸1日以上にも及ぶイギリス艦船による艦砲射撃を何とか食い止めました。

フォート・マクヘンリーに翻る星条旗

ワシントンの弁護士であったフランシス・スコット・キーがある交渉をするためボルチモアに訪れており、たまたま戦闘に参加していない近くの船からイギリス艦隊の攻撃の様子を目撃しました。

1日中攻撃を受けた翌日9月14日の朝、キーはフォート・マクヘンリーに掲げられた無傷で翻るアメリカ国旗に大変心を動かされ、「フォート・マクヘンリーの守り」という詩を作りました。

この詩は「星の煌く旗(星条旗/The Star-Spangled Banner)」と名前を変えられ、イギリスの歌「天国のアナクレオンへ」のメロディを付けられて、アメリカ合衆国の国歌になりました。

 

フォート・マクヘンリーは現在、国定公園として保存されています。

入り口

米英戦争の歴史や国歌誕生に関連する資料を集めた博物館要塞エリアを見学することができます。
2023年現在、入場料は一人15ドルで、国立公園の年間パスも使えます。

詳細は国立公園局の公式ページよりどうぞ。

Fort McHenry National Monument and Historic Shrine (U.S. National Park Service)

フランシス・スコット・キーの書いた詩

まずは博物館の見学から。博物館の中心にあるシアターで見られる映像と最後の演出が素敵なので必見です。

シアターの様子

次は外に出て、要塞を見学します。

星形の要塞に沿って歩きながら、ボルチモアの港を眺めたり、

星形要塞の一部

当時使用されていた要塞の設備や生活の様子を知ることができます。

地下の貯蔵庫

 

火薬実験室の様子

食品かと思ったら…火薬の貯蔵庫です

こちらは偉い人やその家族の部屋です。

居住エリアの紹介(偉い人の部屋)

素敵な家具付きの部屋があるのは上官だけで、一般の兵士たちは2段ベットで寝ていたようです。

居住エリアの紹介(一般兵士)

夕方16時頃に外の広場で旗の交換式が行われました。

旗交換(下にあるのが現在のアメリカ国旗)

アメリカ独立時の13州の国旗から現在の50州のアメリカの国旗に交換するということで、観光しているゲストを巻き込んだイベントになっていました。

現在のアメリカ国旗の方がサイズが小さく、この下の写真ではゲストたちが独立当時の国旗を受け取り、折りたたんでいるところです。

旗交換完了後の様子
インナーハーバー

次は、観光客に人気のレジャースポットが集まるインナーハーバー(Inner Harbor)です。

港を中心にした観光地は様々ありますが、ここボルチモアは世界のウォーターフロント開発の先駆けともいわれています。

国立水族館(National Aquarium)

国立水族館

船の博物館であるボルチモア博物艦船群(Historic Ships in Baltimore)

ボルチモア博物艦船群

メリーランド科学博物館(Maryland Science Center)といった博物館から、

メリーランド科学博物館

ボート公園など、お子さまが喜ぶエリアも充実。

(左)ボート乗り場 /(右)遊び場「アドベンチャーフィールド」

お土産ショップやレストランも集まっているので家族みんなで楽しめます。

人気チェーン店のハードロックカフェ

ビジターセンターもあったので、周辺の観光情報を集めたり、ちょっと休憩に使ったりできます。

ビジターセンター

まだ新しいのか、中もきれい!

ボルチモアにもワールドトレードセンターのビルがあり、その前には9・11をしのぶモニュメントがありました。この建物は有料の展望台になっているので高い場所からボルチモアの港を見渡したい人は行ってみてください。

ボルチモアのワールドトレードセンター

ほかにもこんな場所がありました

外から見ただけの場所も紹介します。興味があれば行ってみてください。

街の中心地に近いエリア

フェデラルヒルパーク(Federal Hill Park)

インナーハーバーすぐそばの丘の上にある公園
高いところからインナーハーバーを見渡せます

レキシントン・マーケット(Lexington Market)

訪れたのが日曜日だったのでちょうど定休日でした…

クロスストリート・マーケット(Cross Street Market)

規模は小さめですがにぎわっていました

リトルイタリー(Little Italy)

たまたまなのかあまり活気がなくひっそりとした印象のイタリア街
おしゃれな雰囲気のレストランが数軒ありました

ベーブ・ルース生誕地博物館(Babe Ruth Birthplace and Museum)

野球界の伝説ベーブ・ルースはボルチモア出身

ちょうどオープンする時間だったため列ができています

エドガー・アラン・ポー博物館(Edgar Allan Poe House & Museum)

住宅地に並ぶ普通の家
博物館と知らなければ見落としてしまいそうでした

M&Tバンク・スタジアム(M&T Bank Stadium)

スポーツ好きの方はイベントを調べて行ってみてください

ワシントン・モニュメント(Washington Monument)

ワシントンD.C.のものと比べるととってもコンパクト

ホースシューカジノ・ボルチモア(Horseshoe Casino Baltimore)

きれいで広いカジノでした

街の中心地から離れたエリア

続いて中心地から少し離れたエリアを紹介します。

車があればそんなに時間はかかりませんが、そうでない場合は少しアクセスが悪そうです。

ボルチモア美術館(Baltimore Museum of Art)

マティスとピカソのコレクション、印象派の作品、
彫刻の庭園が見どころの美術館らしい

メリーランド動物園(The Maryland Zoo in Baltimore)

ドルイド・ヒル・パークという敷地にあり、
動物園のほかにも市民プールやディスクゴルフコースがあります

ホースシュー・フォールズ(Horseshoe Falls)

ナイアガラの滝みたいな形だけど小さかったです…笑
わざわざ行かなくてもOKな場所です

クリフトン・パーク(Clifton Park)

Google Mapには「史跡」との表示が
結婚式などに使われているみたいですがわざわざ行かなくてもOKな場所です

ボルチモアは古い町並みが残り、かわいらしい建物が多かったので街歩きもおすすめです。

ライトストリート(Light St)という通り
レストランやカフェがたくさん並んでいました

おわりに

日本からボルチモアだけを目的に旅行に行く人は少ないかと思いますが、フィラデルフィアやワシントンD.C.に行くなら、少し足を延ばして行ってみるのもおすすめです。

歴史好きはフォート・マクヘンリー、野球ファンはベーブ・ルース博物館、家族旅行なら国立水族館…。そして心地よい風を感じながら、インナーハーバーでのんびり過ごす1日はどうでしょうか?いろいろな楽しみ方ができそうです。

機会があればぜひボルチモアに行ってみてください。

ボルチモアからワシントンD.C.に向かう途中で虹が見えました

最後まで読んでいただきありがとうございます!

③ワシントンDC編に続きます。

 

ではまた~