こんにちは、アメリカ在住の はる(@uchiyamaru0914) です。
5月末の3連休を利用してミシガン州の北側の半島、アッパーミシガンを旅してきました。
美しいスペリオル湖と新緑の気持ちいい充実した旅になりました。
アメリカの大自然を味わえる景色を堪能してきたので、紹介したいと思います。
旅の基本情報
- 日程:2023年5月27日(土)~29日(月)
※アメリカでは5月の最終月曜日は「メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)」という祝日です! - 主な目的地:ピクチャードロックス国立湖岸、ターカメノンフォールズ州立公園、キッチ・イティ・キピ
- 移動手段:自家用車
旅の行程
これから車でアッパーミシガンに行こうと思っている方の参考になるように、今回の旅の行程を記載しておきます。
この記事ではおすすめの3つのスポット(地図:黄色フラグ)を、そして後編の記事ではそのほかに訪れたスポット(地図:青フラグ)を簡単に紹介していきます。(※出発地は近所の日本食スーパーを指定)
ぜひとも行ってほしい3スポット
ピクチャードロックス国立湖岸
ミシガン州には国立公園はありません。
しかし、さすがは五大湖に隣接するミシガン!国立公園局が管理する国立湖岸が2つあります。そのうちの一つが今回訪れたピクチャードロックス国立湖岸です。
- アポストル諸島国立湖岸(ウィスコンシン州)
- スリーピングベア砂丘国立湖岸(ミシガン州)
→2022年8月に訪れましたがこちらも素晴らしい景色が楽しめる湖岸です
急斜面の砂丘にはびっくりしました! - ピクチャードロックス国立湖岸(ミシガン州)
ピクチャードロックス国立湖岸は東西に広がっていて、東側にはトレイルポイントが点在しています。
そして西側のミューニシングという街からはアクティビティの目玉であるクルーズ船が出港しています。
①Log Slide
砂丘を歩いて抜けると、そこには五大湖のひとつ・スペリオル湖の絶景が広がります。
歩く距離も少なく、このような絶景が見れるのでおすすめです!
②Hurricane River
ハリケーンリバーがスペリオル湖に流れ込んでいるポイントです。(写真左手から川が湖に流れています)
川の水の流れに沿って茶色っぽく見えますが、これはこのあたりの滝や川の特徴で公式HPによると、この「紅茶色」は源流域の腐敗した植物に由来する腐植酸による茶色の水らしいです。
③Miners Castle
クルーズの観測ポイントにもなっている岩の崖です。ここは1771年に鉱物探索をしていたイギリス人によって名付けられ、鉱物は発見されませんでしたが、「鉱員」を意味する「マイナー (Miner)」の名前が今でも受け継がれています。
④Munising Falls
250m弱のトレイルを歩いた先にある砂岩の崖から流れる滝です。滝の落差は15mほどで、滝の水量はそれほど多くありませんでしたが、近くで見る岩の崖は迫力がありました。
併設されているビジターセンターはこのときは仮設のものでした。
他にも1日かけて色々なポイントを見て回りましたが、長くなってしまうので、あとで動画にして紹介できたら、と考えています。
- Sable Falls
- Grand Sable Visiter Center ⇒現在閉鎖中
- Grand Sable Lake Overlook
- Lake Superior Overlook
- Twelvemile Beach
- Kingston Lake
- Beaver Basin Overlook
- Miners Beach
- Sand Point /Marsh Trail
そして最後はお楽しみのクルーズ。これはぜひとも体験してほしいです。
私たちは夫の会社の方にサンセットクルーズがおすすめだと聞いたので、19:00出発のクラシック・サンセット・クルーズに参加しました。
クルーズは2種類あり、高速船でより遠くにあるスプレーフォールズまで行く「スプレーフォールズクルーズ」と、スプレーフォールズには行かない「クラシッククルーズ」があります。
2023年現在のお値段はスプレーフォールズクルーズが52ドル、クラシッククルーズが44ドルで、サンセットクルーズの場合も同じ値段です。
詳細は公式HPを見てみてください。
クルーズではこのような景色を見ることができます。
おすすめの時間帯は午後~夕方です。ちょうど夕方に西日が崖に当たるような位置関係なので、きれいな写真が撮れます。
座る席は、右側がおすすめです。右手に岩の崖を見ながら進んでいきながら行きの道のりで詳しくガイドしてもらえるのでしっかり見ることができます。
私たちは夫の急ぎ足の甲斐があり、2階最前列、右手の通路側に座ることができました。(真ん中の通路を挟み左右それぞれ各4人座ることができます)写真を撮るときに他のお客さんの頭が映り込まなかったので満足です。
帰り道では美しい日暮れに感動しました。
5月末ですでに日が長く、この写真を撮影したのが21:20です。サンセットクルーズと言っても行程の多くは日が出ており、ミューニシングの港に戻ってくる時間がちょうど暗くなるような時間に設定されています。
最後に、クルーズに乗る方へのアドバイスです。暖かい上着を持っていきましょう!
日本最北端の宗谷岬よりも北に位置する場所です。特に見晴らしの良い2階席の場合は2時間ほどのクルーズの間にどんどん体が冷えていきます。5月下旬に訪れたこの日も昼間は25℃を超えるような暑い日でしたが、冬用ジャンバーと手袋を持っていって大正解でした。真夏に行く場合でも念のため防寒着を持って行った方がいいと思います。
入場料:(7日パス)20ドル/車両1台
※年間パスもあります…国立公園年間パス(80ドル)・ピクチャードロックスのみ年間パス(30ドル)
※私たちは年間パスを持っていましたが、訪れたポイントには料金所がありませんでした…。広い園内、どこに料金所があったのかわからず…。
ターカメノンフォールズ州立公園
ミシガン州最大で水の色が特徴的な滝・ターカメノンフォールズを楽しむ州立公園です。
この水には川が注ぎこむ杉の湿地から浸出するタンニンの成分によって茶色になっていて、「ルートビアの滝」という愛称がつけられているそうです。
上流のアッパー・フォールズと下流のローワー・フォールズが観測ポイントになっています。日本の滝と違って川幅が広いため、雄大な景色が楽しめます。
ローワー・フォールズ
ミルフィーユのように重なる岩の上を流れていく滝が見られます。島の周りを流れ落ちる 5 つの小さな滝で構成されていてトレイルもあり、色々な角度から楽しむことができました。
アッパー・フォールズ
ローワー・フォールズに比べて落差を楽しめます。高さが約15m、滝の幅は約60mです。
勢いよく流れ込む水は泡立つコーラのようで、眺めているとコーラが飲みたくなります(笑)
この下の写真は5つあるオーバールックポイントのうちの一番下流側から見た風景。逆光でしたが奥に見えるのがアッパー・フォールズです。
キッチ・イティ・キピ
パームズ・ブック州立公園という州立公園の中にある泉です。
州立公園といっても、この泉のためにあるような公園で、来場者の目当てはほぼ100%キッチ・イティ・キピです。ミシガン州最大の淡水泉です。
先住民たちの言葉で「大きく冷たい泉」という意味で、大きさは91m×53m、深さ12mのエメラルド色の湖底が広がります。毎分約3.8万リットルの水が噴出していて、急速に水が補充されているため、泉の温度は常に7.2℃を保っているとか。
ハンドル式の手漕ぎいかだにのって、泉の上を往復します。
いかだはチケット等は必要なく、乗り場で待っていれば無料で乗ることができます。
乗り場の対岸に降りることはできないため、美しい泉をいかだで往復するだけですが、絵画のように美しい風景でした。所要時間は往復20分程度です。
いかだの真ん中は水中が見えるようになっています。魚が泳いでいました。
こんなにきれいな水面見たことがない!というくらいのエメラルド色。
底まで透き通って見えます。
ただ、この時期、蚊がすごかったので虫よけ対策は万全にしていきましょう。
ギフトショップもありました。お土産購入やアイスなどの軽食にぜひ。
おわりに
アッパーミシガンは日本からの旅行ではなかなか行くことがない場所ですが、素敵なスポットがたくさんあります。大自然からパワーがもらえる旅行になりました。
ただし人口が少なく、途中携帯の電波が入ってこないエリアもあるので注意が必要です。地図をダウンロードしておいたり、紙の地図を持っていると安心です。
皆さんも機会があれば、今回紹介したスポットを中心に大自然のアッパーミシガンを旅してみてください!
ではまた~
後編に続きます。